月月山(がっさん) ── 出羽三山のうち最も高く、最も奥に座す霊峰。御祭神は 月読命(つくよみのみこと)。日の神・天照大神の弟神にして、夜と冥界を司る。
古来この山は 祖霊の山と呼ばれた。亡き者の魂は月山に登り、頂上で月読の御許に集うと信じられた。山伏たちは「過去世(さきのよ)」の修行として、亡き親族のために月山に登った。
頂上の 月山神社は標高1,984mの稜線にあり、夏場のわずか二ヶ月余しか開かない。風雪に磨かれた本殿は雲海の上に浮かび、まさに 異界の入口のごとき佇まいである。
弥陀ヶ原・牛首・佛生池 ── 道中の地名そのものが浄土を象る。羽黒(現在)・湯殿(未来)に挟まれて、月山(過去)は 死と再生の中軸として三山の中心をなしてきた。
十 界 修 行 ・ 六 根 清 浄
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※ 修験道は信仰の山。装束・作法・伝統を尊重しての登拝をお願いします。気象条件により登攀困難となる場合あり。
月山の北にそびえる東北最大の独立峰・鳥海山。
祖霊の山(月山)と修行の山(鳥海)は対をなす。
出羽の地霊を一巡するならば、両山を共に詣でるべし。