空空海(くうかい) ── のちの弘法大師。延暦二十三年(八〇四)、最澄と同船で唐に渡り、長安・青龍寺の 恵果阿闍梨から真言密教の正統を授かった。帰朝後、修禅の聖地を求めて南山を彷徨い、紀伊山中に蓮華のごとき盆地を見出した ── それが高野山である。
弘仁七年(八一六)、嵯峨天皇より高野山を賜り、 金剛峯寺を開創。空海はここに 真言密教の根本道場を据え、即身成仏の教えを広めた。
承和二年(八三五)三月二十一日、空海は奥之院の地に 入定。「弥勒下生の朝まで衆生済度す」と誓い、生きながら永遠の禅定に入ったとされる。 燈籠堂の御廟前では、千二百年絶えることなく祈りが捧げられ、毎日朝六時と十時半の二度、 生身供(しょうじんぐ)として食事が今も運ばれる。
高野山は山ではない ── 標高1,000mの高原に開かれた一大宗教都市。 百十七の塔頭寺院が立ち並び、修行僧と参拝者が今もこの蓮華の盆地を静かに歩いている。
十 界 修 行 ・ 六 根 清 浄
高野山参拝の前後に必要な手配を、ここでまとめて。
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※ 修験道は信仰の山。装束・作法・伝統を尊重しての登拝をお願いします。気象条件により登攀困難となる場合あり。
高野山の地主神を祀る天野の社。
空海は山を開く前に必ずこの社に詣で、
丹生都比売命と狩場明神の許しを得たと伝える。
高野山参拝の前後に、ここを訪れるが古来の作法。