修 験 道 巡 拝 EN
紀伊山地の霊場と参詣道 ・ 世界文化遺産
山上ヶ岳

大峯山

O M I N E · S A N
── 役行者開基 ・ 蔵王権現の聖域 ──
Elevation 1,719m
Founded 七世紀
Honzon 蔵王権現
女 人 結 界 ・ 千 三 百 年
法 螺 の 音
大峯山 ── 山の声
役行者の啓示と、千三百年の修行
0:00−:−−
法螺の一音、山を貫き、行者の魂を呼ぶ
山 霊 の 由 緒

小角(えんのおづぬ) ── のちに役行者と称されたこの呪術者は、舒明六年(六三四)、大和国葛城上郡茅原に生まれたと伝える。三十二歳の頃、葛城山にて修行を積んだのち、未踏の峯々を求めて南へ向かい、辿り着いたのが 金峯山(きんぷせん) ── すなわち今日の大峯山系であった。

千日の苦行ののち、行者の前に現れたのは、釈迦・千手観音・弥勒 ── いずれの仏でもなかった。岩を割って忿怒の姿で立ち上がった、それまで誰も見たことのない神 ── 蔵王権現(ざおうごんげん)であった。

右手に三鈷、左手は腰に当て、片足は岩を踏みしめ、片足は虚空を蹴り上げる。仏でもなく神でもないこの「権(かり)に現れた」尊格こそ、修験道という日本独自の信仰体系の中心となった。神仏が一つに溶け合い、山そのものが如来の身体となる ── 神仏習合の極致が、ここに始まった。

以来千三百年、山上ヶ岳には女人結界が守られ、行者たちは 「懺悔 懺悔 六根清浄」を唱えながら、鎖場と岩肌を登り続けている。山は、変わらない。

三 尊 習 合
本地 Buddha Origin
釈迦如来 ・ 千手観音 ・ 弥勒菩薩
S H A K Y A M U N I · K A N N O N · M A I T R E Y A
三世の仏 ── 過去・現在・未来。修験では、この三仏の権化として蔵王権現を拝す。山そのものが、三世を貫く如来の身体となる。
垂迹 Kami Aspect
金峯神社の地主神
K I N P U · J I N J A · C H I S H U N
仏が日本の土地に「垂(た)れ迹(あと)を現した」形 ── 大峯山の地主神。神道の枠組みのなかに仏が降臨する、神仏習合の左半身。
修験 Shugen Patron
金剛蔵王権現
Z A O · G O N G E N
本地でも垂迹でもなく、両者を超えて「権(かり)に現れた」第三の尊格。岩を踏み砕き、忿怒の眼で衆生の迷いを射抜く ── 修験道独自の本尊。
大 峯 奥 駈 図
吉 野 山 YOSHINO ・ 出発の地 350 m 母 公 堂 女人結界門 600 m 洞 辻 茶 屋 中継・休処 1,000 m 鐘 掛 岩 鎖の難所 1,400 m 西 の 覗 命懸けの誓い 1,600 m 山 上 ヶ 岳 大峯山寺 ・ 本尊蔵王権現 1,719 m 熊 野 へ 七 五 里
距離 吉野 ↔ 熊野 七十里 修行 順峯 ・ 逆峯
修 験 十 戒

十 界 修 行 ・ 六 根 清 浄

  1. 不殺生 命あるものを断たず
  2. 不偸盗 人のものを盗らず
  3. 不邪婬 道ならぬ交わりを離れ
  4. 不妄語 偽りの言葉を発さず
  5. 不綺語 飾り立てた言葉を捨て
  6. 不悪口 人を罵る言葉を断ち
  7. 不両舌 二枚舌を用いず
  8. 不慳貪 貪欲の心を離れ
  9. 不瞋恚 怒りの炎を鎮め
  10. 不邪見 よこしまな見解を捨つ
修 験 の 儀
西 の 覗 き
at the cliff · 標高 1,600m
先達に両足を掴まれ、断崖の縁から逆さに身を吊らされる。「親に孝行を尽くすか」「人に施しをするか」── 一問ごとに身が一寸ずつ下がる。返答ひとつに、命が掛かる。
鐘 掛 岩
on the chain · 標高 1,400m
垂直に切り立つ岩壁を、鉄鎖一本にすがって登る。途中、足場は数センチ。一歩を踏み外せば数十メートル。これを越えてはじめて、山上の本尊を拝することが許される。
柴 燈 大 護 摩 供
at the open altar · 戸開けの日
山伏数十名が法螺貝を吹き鳴らし、檜の柴を組んだ火炉に火を放つ。煙は天に届き、不動明王の真言とともに、衆生の煩悩がひとつずつ焼かれてゆく。
火 渡 り
across the embers · 大祭日
護摩の燃え残った熾火の上を、白装束のまま素足で渡る。火の熱を借りて、六根の穢れを焼き払う。一歩ごとに、心が軽くなる。
戸 開 け ・ 戸 閉 め
一月 二月 三月 四月 五月 六月 七月 八月 九月 十月 十一月 十二月 開 山 百 四 十 三 日 戸開 戸閉
開山期 閉山期
五月三日 戸 開 け 式
九月二十三日 戸 閉 め 式
登 拝 の 入 り 口
所在
奈良県吉野郡天川村洞川 ・ 大峯山寺
起点
近鉄吉野線 下市口駅 → バス 1h20m → 洞川温泉 → 徒歩 4h
所要
登山口より頂上往復 約8時間 ・ 行程13km
期間
五月三日 〜 九月二十三日のみ(戸開け期間)
禁制
女人結界 ── 母公堂より先は男性のみ。千三百年の伝統。
旅 程 を 完 結 さ せ る

大峯山参拝の前後に必要な手配を、ここでまとめて。

※ 各リンクはアフィリエイト広告を含みます。手数料は本サイトの運営費に充当されます。

"gear-tags"> 登山靴必須 雨具 ヘッドライト 白装束推奨 水 2L以上 行動食
経 路 洞 川 観 光 霊 山 一 覧

※ 修験道は信仰の山。装束・作法・女人結界等の伝統を尊重しての登拝をお願いします。気象条件により登攀困難となる場合あり。

結 縁 の 地
大 和 国 一 の 宮

大 神 神 社

Ō M I W A · J I N J A

日本最古の神社のひとつ。三輪山そのものを神体とする ──
山をご神体として拝む信仰のかたちにおいて、
大峯山と最も深く結ばれる聖地。
役行者も若き日、葛城・三輪の山々を往き来し、
ここで「山を拝す」という日本古来の信心を学んだ。

神 社 へ 詣 で る →

他の聖なる流れも、近くに

Other Sacred Currents Nearby
一の宮
大神神社
大和国一の宮
↗ 約 32 km
地酒
春鹿
酒の生まれた地で
↗ 約 49 km
一の宮
丹生都比売神社
紀伊国一の宮
↗ 約 38 km