御御嶽山(おんたけさん) ── 木曽の独立峰、標高3,067m。古来は 修験道大行者の修行地として知られたが、一般人の登拝は厳しい潔斎を経た者のみに許されていた。
天明五年(一七八五)、 覚明行者(かくめいぎょうじゃ)が黒沢口を、寛政四年(一七九二)に 普寛行者(ふかんぎょうじゃ)が王滝口を 『軽精進』で開放。誰でも一週間の精進潔斎で登れるようにし、近世修験道の革命を起こした。
以後 御嶽講が全国に広がり、白衣・金剛杖・「六根清浄」の唱詞を携えた信者たちが、山頂を目指して列をなした。江戸期には三百万人の講中信者を擁する大教団となり、現代に至るまで日本最大の山岳信仰組織の一つである。
御嶽の特徴は 霊神碑(れいじんひ)。生前に山に通った行者・先達が亡くなると、その霊を山中の岩に刻んで 御嶽霊神として祀る。山道沿いに数万基の霊神碑が並び、霊魂が山に集まる景観を成している。
十 界 修 行 ・ 六 根 清 浄
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※ 修験道は信仰の山。装束・作法・伝統を尊重しての登拝をお願いします。気象条件により登攀困難となる場合あり。
信濃の地に座す古代の神社。
御嶽の講中信仰と、諏訪の御柱祭は、
共に民衆と山岳を結ぶ独自の宗教文化として
長野の精神圏を支えてきた。