湯湯殿山(ゆどのさん) ── 出羽三山の 奥の院。本宮は山中にあり、参拝者は素足になって御神体に対面する。御神体は何であるかを 語ってはならないとされ、千二百年もの間、その姿は紙に書かれず、絵にも描かれずに守られてきた。
「湯殿の事は語るべからず ── 聞くべからず」── 古くからの定めである。芭蕉も湯殿に詣で、感極まって涙したが、奥の細道にはその姿を一切記さなかった。
三山のうち、湯殿は 未来世を司る。死(過去世=月山)を経て、再生(未来世=湯殿)へと至る修験道の象徴的構造において、最終目標たる山である。
本宮への道中、滝行・即身仏堂・梵字川など、修験道の奥義が幾重にも重ねられている。羽黒で生まれ、月山で死に、湯殿で再生する ── これが出羽三山巡礼の根本である。
十 界 修 行 ・ 六 根 清 浄
湯殿山参拝の前後に必要な手配を、ここでまとめて。
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※ 修験道は信仰の山。装束・作法・伝統を尊重しての登拝をお願いします。気象条件により登攀困難となる場合あり。
出羽の北に独立する鳥海山。山自体が信仰の対象であり、
湯殿の「語らず」の伝統と通じる古層の山岳信仰を保つ。
三山巡礼を終えたのち、鳥海へ詣でて出羽の精神圏を完結させよ。